つぶやきに勝手に答えてみる(3)

 基本的に独占している権利書のセットを分割して売却するということはありませんが、状況によっては分割して売却することもあります。
過去に独占している権利書のセットを分割して売却した例としては2012年のモノポリー名人戦決勝戦があります。

2012年のモノポリー名人戦を解説してみる(5) - MONOPOLY BLOG ―モノポリーブログ―

このとき分割されたのはダークブルーでした。
売り手としては仮破産とはいえダークブルーのセットを売るには価値が高すぎることやダークブルーを1枚残すことでもう一度交渉の余地を残せること、買い手としてはセットの購入は無理でもダークブルーのセットの流失を避けることが可能です。

 

 発言で出目が変わるということはありませんし、また、出目に関する発言を禁止するルールはありませんが、ネガティブな発言は場の雰囲気を悪くするだけでなく周囲の人の心象も悪くします。

 

単独のカラーグループと建設費+αを残させる(残す)代わりに他の権利書と残りの現金を受け取る(渡す)という交渉方法はありますが、これはどちらか一方しかカラーグループが揃いそうにないときか、一発勝負が必要とされるとき、あるいは仮破産交渉において有力な権利書を押さえておきたいといった場合に限られるため、単独のカラーグループで全力勝負する傾向が強いプレーヤーなどに好まれる方法ですが、一般的な方法ではありません。

 

その理由としては、揃えてすぐに全力で家を建てても他のプレーヤーが自分のカラーグループに止まらないことがあり、その後のわずかな支出で家を売却してしまうというように、立ち上がりでつまずいて経営が軌道に乗らないことがあるためです。
また、あえて単独で先行させることで危機感を煽り他のプレーヤーの交渉を促進させる方法もあるため、最初に揃えたプレーヤーは実は本命の交渉への踏み台だったということもあります。
さらに、この交渉方法では現金が不足した場合などに他からの支援が一切できない状況となります。
支払いに対しては家を売るしかなく、最終的にはカラーグループそのものを手放すことになりますが、ここから挽回することは厳しいでしょう。
この方法では一度家を建て始めたら高額のレンタル料を受け取るまでは行動を起こすことができませんし、相手を仮破産にしても他のプレーヤーが権利書を買い取ることで
現金ばかり増えて追加経営に必要な権利書が手に入らないといった事態もあります。

 

では、近年におけるモノポリーの交渉の主流はというと、他の方も述べているように互いに揃う状況であれば同等の攻撃力になるように、具体的には建てられる家の軒数を現金や権利書の移動で調整するという方法です。

この方法では互いに手元に権利書が残ることが多いため、経営が失敗したときに他のプレーヤーに権利書を買い取ってもらったり交換したりと次の手を打つことが可能です。 

 

これはモノポリーのライセンス上の問題です。正規のモノポリーはボード中央に「MONOPOLY(モノポリー)」のロゴが、ボード四隅に「GO」「刑務所」「駐車場」「刑務所へ行け」が存在します。
逆に言えばこれらに相当するものがないボードはハズブロ社のライセンスを受けることはできないでしょう。(2015.11.25修正)

モノポリーの特許図面にもボードや備品などの図面が描かれています。

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