モノポリーのタイトル独占の可能性について

本日、将棋の藤井聡太竜王・名人が史上初の八冠独占を達成したというニュースがありました。

この八冠独占を無理矢理日本のモノポリーに当てはめてみるとするならば、その年の日本モノポリー協会主催の大会で全て優勝するといったことになるでしょうか。
現在、日本モノポリー協会が主催する大会は単発の特別大会を除くと、名人戦、会長杯、日本選手権の3つがあります。

まずは各タイトルを紹介します。

 

名人戦(個人戦)
1988年に第1回が開催された大会で、3つのタイトルの中では最も古いです。
他の2つのタイトルと異なり、権利書の事前配布がないためモノポリー本来のルールでプレイできる大会でもあります。
この大会は3人1組でチームを組む(メンバーがいなければ即席で組まれます)のが最大の特徴であり、メンバー1人ずつの総合成績による団体戦の部門と個人成績による個人戦の部門があり、個人戦の優勝者は日本選手権の全国大会の出場権が与えられます。

名人戦はまず3ゲーム行い、その成績上位3名と全出場者の投票で選出されるベストプレーヤー3名で決勝戦を行います。
勝戦は6人制で制限時間は90分(時間切れの場合は総資産が最も多い人が優勝)、抵当権利書の移動時の手数料はありません。

それまでのゲームの成績が悪くても他のプレーヤーに評価されれば決勝戦に進出できる可能性があるという特別な大会です。

●会長杯
1994年に第1回が開催された大会です。

会長杯は全3ゲームで、2ゲームまでの成績上位者4名で決勝戦を行います。
勝戦は4人制、制限時間は原則75分(最大90分まで)、権利書2枚事前無償配布制(誰かがGOマスに止まった時点で交渉解禁)、抵当の権利書移動時の手数料はありません。

権利書2枚事前無償配布制であるため有償配布制よりも場の現金が多く、序盤から積極的なプレイが展開されやすい状況となっています。

●日本選手権
公式なタイトルとしては1991年に第1回が行われたモノポリーの全国大会です。
各地区で開催される地区大会の成績優秀者、特別大会の優勝者、名人戦および会長杯の優勝者、永久シード者、前回チャンピオンなどによって争われます。

日本選手権は予選3ゲーム、予選の成績上位者4名で行う決勝戦1ゲームで構成されています。
制限時間は予選75分・決勝戦は90分程度、権利書2枚事前有償配布制(誰かがGOマスに止まった時点で交渉解禁)、抵当の権利書移動時の手数料はありません。

地区大会もほぼ同様のルール(権利書2枚事前無償配布制を採用することもあります)であり、勝ち進むためにはこのルールでの戦い方にどれだけ対応できるかが重要となります。

 

○三冠独占について
過去の記録を調べてみましたが、これら3つのタイトル全てを同時に保持した人はいませんでした。(年間二冠達成者は2名、通算で全タイトルの獲得経験者は2名)
なお、日本選手権の優勝者であっても他のタイトル獲得経験がないという人が少なくありませんでした。
この理由としては、日本選手権で優勝した場合は次回大会のシード権があること、地区大会での上位入賞や名人戦もしくは会長杯で優勝すれば日本選手権出場が決まるため、後に開催される大会に出場する必要性がないからです。

それでも今後年間三冠を狙う人がいてもおかしくはありませんが、年間三冠達成の難しさは上記のように名人戦と会長杯の両方で優勝したうえで日本選手権でも優勝しなければならないことにあります。
また、同じモノポリーの大会であってもルールが異なるため、これら3つのルールで勝ち進むことは相当困難だと思われます。