モノポリーにおける公共会社についての一考察

・売買
追加投資なしで収益が得られる公共会社ですが、その収益は独占して20〜120ドルと出目次第であり不安定です。
実際に購入したほとんどのプレーヤーは投資した金額を回収しきれていないのではないでしょうか。


テレビゲームなどで売買の目安となっている280〜320ドルというのは、5人プレイで自分以外の各プレーヤーが1度ずつ出目の平均である7を出して止まるだろうという考えによるものです。(少人数戦になると若干値が下がります。)
しかし、実際に公共会社に止まることがあってもまだ出揃っていなかったり、抵当に入っていたりするなどして期待通りに収入が得られるとは限りません。
権利書購入分の費用は長期戦になる場合を除けば、ゲーム1プレイでようやく回収できるという程度でしょう。
ボード1周中に止まる確率の低さもあり(32%・10種中8位)、一種のギャンブルともいえます。
なぜギャンブルなのかというと、公共会社はまれに誰も止まらない大はずれや、400〜500ドル近く稼ぐ大当たりがあるためです。


逆に売る方はどうでしょうか。「売る電水に悪手なし」という言葉があるように、売ればすぐに130〜170ドルが手に入ります。
この現金が後でそっくりそのまま公共会社に回収されることもありますが、早い時点で資金が増えるのはいいと思います。
また売却にこだわらず、こちらが現金をつけて相手の権利書1枚と交換するという方法もあります。


・2枚売れても揃わない場合
序盤での交渉が折り合わなかった場合や中盤以降の場に現金が少ない状態で公共会社の2枚目が売れてしまった場合は、プレーヤーが破産するまで権利書が移動せず、最終的に破産させた側が自動的に独占することがあります。
こういった場合、手に入れた権利書はほとんど抵当に入っていることが多いですが、抵当解除と購入していた場合のコストではおよそ200ドルの差があります。
(抵当解除83ドル・購入費用280〜320ドル)