2012年度モノポリー日本選手権を解説してみる(3)

 

 

※今回の解説範囲は19巡目終了時(51分50秒)までです。

 

(35:08)山本さんがチャンスで「会津カレー焼きそばへ進む」を引き、GOを通過して移動、その現金でさらに2軒増築です。

 

(37:10)末村さんが所得税に止まった後に山本さんが末村さんと交渉し、山本さんが抵当のダークブルー1枚(独占)・公共・グリーン1枚、末村さんが抵当のオレンジ2枚+150という内容で交渉を成立させました。

 

末村さんが逆転するためには乗り物以外の経営が必須であり、現状で成立する可能性があるのが石原さんのライトブルーと乗り物4枚との交換以外では山本さんのオレンジ・ダークブルーの交換しかありません。

末村さんはライトパープルの手前のためそこに止まる可能性がありますが、いずれにせよライトブルーかオレンジのいずれかを経営しなければ勝ち目がありません。

このため、この交渉は提案した時点で山本さん優位の交渉でした。

 

(37:34)今井さんが乗り物に止まり末村さんに200の支払いです。イエローの家2軒を売却、現金の不足分はグリーン1枚を20相当で買ってもらうことで支払いを済ませました。

これにより今井さんが大きく後退します。

 

なお、山本さんがレッド(34マス目)にいるため、イエローの家を残す方法(抵当のグリーン1枚を95相当で買う)もあったかと思いますが、2軒目のイエローの家があったのは山本さんの現在の位置から2・3マス先で、家を残したとしてもピンポイントで止まる確率はかなり低いです。

出てくる権利書も抵当のグリーン1枚では割に合いません。

 

(42:10)山本さんがGOに近づいたところでライトパープルに1軒増築します。ブラウンのホテルに1度止まっても抵当に入れて支払える限度まで費用を投入しています。

 

(42:26)末村さんが家3軒に止まり450の支払いです。乗り物1枚を抵当に入れて支払いました。

これで末村さんがオレンジに家を建設できる可能性が相当低くなりました。

 

(43:28)これまで誰も止まっていなかったブラウンのホテルに初めて山本さんが止まりました。

かなり早い段階で自力独占したブラウンのホテルでしたが、ここまで誰も止まらなかったというのは稀なことです。

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(44:30)今井さんが12を出し、石原さんのブラウンを越えて平地のライトブルーに止まりました。

石原さんはゾロ目が出る可能性を考慮していなかったのとライトパープルの手前であるため、ライトブルーに家を建てなかったのだと思われますが、もし全力で家を建てていれば(現金+レッド1枚抵当)、ホテル2軒+家4軒の形になっていました。(得られたであろうレンタル料は400または550)

いずれにせよライトパープルの家4軒に止まればほぼ詰みなのでここは攻めてもらいたかったです。

 

(45:17)今井さんの2回目のサイコロは7でライトパープルの家3軒に止まり450の支払いです。

イエローの家3軒が崩れ、イエロー1枚が抵当に入ります。

なお、前述のとおりに石原さんがライトブルーに家4軒またはホテルを建てていれば今井さんはライトパープルで仮破産という展開になっていました。

 

(45:55)石原さんがライトパープルの家4軒に止まり625の支払いです。

今井さんが身を削ってレッドの流出を阻止することで支払いを済ませました。

一巡で1000以上の現金を稼いだ山本さんが磐石の体勢を築きました。あとは他のプレーヤーを詰めきれるかどうかです。

 

(47:55)ここで石原さんブラウンのホテルを売却、さらにブラウン2枚を抵当に入れてライトブルーに全力勝負です。

 

(48:48)山本さんがライトブルーの家4軒に止まりますが、山本さんの現金の量ではここにあと2回止まったとしてもライトパープルの家は崩れません。

ここでダークブルーに家を2軒ずつ建てます。

3マス手前の末村さんが止まる確率は約17%ですが、この現金の量では通過されても失敗にはならないでしょう。

 

(49:37)末村さんが3を出し、ダークブルーに止まり500の支払いです。末村さんは仮破産です。

末村さんは石原さんに全部抵当の乗り物を400で売り、支払いに充てました。

もはや大勢は決したといってもよいでしょう。

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