スピードダイス(研究編)

スピードダイスは2分の1の確率でダイスの目に1〜3までの数が上乗せされ、3分の1の確率で通常の移動後に所有者のいない土地に移動またはレンタル料を払う土地に移動し(ミスターモノポリー)、6分の1の確率で6マス以内の場所に止まる可能性があります(バス)。
また、ボード上の任意の場所に移動できる確率は72分の1(約1.39%)です(スピードダイスを含めた出目が全て同じ場合)。

以下、スピードダイスの考察です。


・出目に1〜3の上乗せ
1〜3の出目が加わったことにより7以下の数が出る確率が通常より下がっています。
逆に8以上の数は出やすくなっています。


・バス
バスは先に進みたくない時や止まりたい土地がある場合に効果を発揮します。
例えば、7マス先にホテルが建っている場合において、
1・6・バス
と出た場合は1マスまたは6マスだけ進んでホテルに止まることを回避できます。


・ミスターモノポリー
権利書が売りきれるまでは「出目の数だけ進み、さらに自分の駒の位置から見て最も近い場所にある所有者のいない土地に移動する」という効果です。

しかし、ミスターモノポリーが本当に効果を発揮するのは権利書が全て売り切れてからです。
権利書が売り切れてからは、「出目の数だけ進み、さらに次のレンタル料を支払うマスに止まる」という効果に変わるので、いわゆる「連泊」の可能性が格段に上がりました(※)。このため、ノーガード戦法がこれまで以上に有効になります。

なお、ミスターモノポリーでは抵当の土地には止まらないので、1対1以外の場合においては抵当の出し入れによって、ある程度相手の止まる位置をコントロールすることも可能でしょう。
(別のプレーヤーが建てているホテルの1マス手前にある鉄道の抵当を戻して止まらせないようにするなど。)


(※)従来の連泊パターンは特定のカラーグループに止まったあと、次のサイコロで2や3を出して続けて止まることでしたが(例:オレンジのセントジェームスプレースに止まり、次に3を出してニューヨーク通りに止まる)、ミスターモノポリーでは止まった後に、その場で続けて1マス先に移動というパターン(例:アトランティック通りに止まって、さらにベントノール通りに移動)やボードをほぼ1周して同じカラーグループに止まる(例:ボードウォークに止まったあと、さらにパークプレースに止まる)というパターンが増えます。