アトランティックシティの今

米カジノ・リゾートが財政難、アトランティックシティー(AFPBB

http://www.afpbb.com/articles/-/3030625?ctm_campaign=hover_menu

 

 

モノポリーの舞台でもあり、カジノの街で知られるアトランティックシティですが、今年に入ってすでにカジノが4軒閉店しています。

2014年の1月1日の時点ではアトランティックシティのカジノは12軒ありましたので、3分の1が閉店したことになります。

 

モノポリーに登場する通りで言うと、かつてセントチャールズプレースがあったショーボードアトランティックシティ(Showboat Atlantic City、1987年開業)、ボードウォークのアトランティック・クラブ(Atlantic Club、1980年開業)、トランププラザ(Trump Plaza Hotel and Casino、1984年開業)、レベル(Revel、2012年開業)が閉店となっています。
※これ以外にはバージニア通り南端のトランプ・タージマハル(Trump Taj Mahal、1990年開業)が2014年12月に閉店予定となっています。

【2016.11.3追記】記事の掲載時点ではトランプ・タージマハルは閉鎖予定でしたが、この後別の投資家に所有権が移り営業は続けられていました。なお、トランプ・タージマハルは経営難により2016年の10月10日に閉鎖されました。

 

上記の記事ではこれらのカジノの閉店の原因にアメリカ東海岸北部におけるカジノの増加とそれに伴う競争激化を挙げています。

 

1960年代末には古びたリゾート地であったアトランティックシティは、犯罪や貧困といった問題を解決するため再開発の一環として1976年にギャンブルが合法化されてからはカジノや高層マンションなどの建設が進み、ボクシングのタイトルマッチなどを開催して多くの客を集めるなどラスベガスと並んで繁栄しました。
しかし、1980年代後半からは他の州でもギャンブルが合法化されるようになり、アトランティックシティのあるニュージャージー州に近いニューヨーク州メリーランド州ペンシルベニア州にもカジノが建設されています。

 

モノポリーでは経営がうまくいかず劣勢になった場合には早めの経営転換で再起を計るというやり方もありますが、アトランティックシティでもカジノ以外の道を模索する必要があるのかもしれません。