モノポリーの製作者と商標権をめぐる話

110年の歴史の中、あまり知られていない『モノポリー』の制作秘話(Kotaku JAPAN)

http://www.kotaku.jp/2012/11/monopoly_is_theft.html

 

アメリカでは1970年代頃までモノポリーはチャールズ・ダロウが唯一の発明者であると思われていたようです。

アメリカの書籍などを参考にした日本のモノポリーの書籍やゲームソフトにおいてもこれにならっており、1990年代に発売されたゲームソフトでもこの不正確な認識がされていました。

 

ではなぜモノポリーのルーツが明らかになったのかというと、1976年から1985年にかけてモノポリーの商標権をめぐる裁判があったためです。

 

その裁判とは、1970年代にラルフ・アンズパックという経済学の教授がモノポリーを元にして作った「アンチ・モノポリー」が「モノポリー」の商標権を侵害しているとして、パーカーブラザーズ(当時モノポリーの版権を所有していた会社)の親会社ゼネラル・ミルズがアンチ・モノポリーの販売差し止めを求めたものです。

アンズパックは関係者の証言や資料などからモノポリーパブリックドメインであり、パーカーブラザーズが保有する著作権および商標は無効とされるべきであると主張しました。 

 

なお、この裁判は最終的に和解が成立し、アンチ・モノポリーハズブロ社からライセンスを受けることで販売が可能になりました。

 

 

・参考サイト

How a Fight Over a Board Game Monopolized an Economist's Life(The Wall Street Journal

http://online.wsj.com/article/SB125599860004295449.html

 

History of the board game Monopoly(ウィキペディア英語版)

http://en.wikipedia.org/wiki/History_of_the_board_game_Monopoly

 

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