日本経済新聞夕刊のコラム『こころの玉手箱』(2012年8月15日)にて、作曲家のすぎやまこういち氏がソ連を訪れた際のエピソードを書いています。
1980年代、ポーランドで開催される音楽祭のついでにソ連を訪れたすぎやま氏はモスクワの空港でソ連版モノポリーらしきゲーム(ゲーム名:「Менеджер」 マネージャー)を購入しました。
・「マネージャー」の箱
・紙幣(単位はもちろんルーブル)
・権利書(全て3枚。公共会社・鉄道がない)
・ボード(左下がGOに相当)
1980年代のソ連といえば1985年に書記長に就任したゴルバチョフによるペレストロイカなどがあったものの、まだ社会主義体制下でした。(ソ連崩壊は1991年末)
ちなみに、ロシアの「マネージャー」のサイト(http://petropan.ru/menedjer/history/)でルールを確認してみましたが、全てのカラーグループが3箇所だったり、鉄道が存在しないなど諸外国で売られているモノポリーの亜種と似ていました。
なお、コラム内ではこのゲームを買った時期の記憶が定かではないと書かれていますが、上記のサイトによるとマネージャーが公式に発売されたのは1988年9月17日だそうです。
参考:ウィキペディア(ロシア語版) モノポリーの項目