次回のモノポリー世界選手権について

モノポリードキュメンタリー」のアカウント(https://twitter.com/MonopolyDoc

)では定期的にモノポリーの大会などに関するツイートをしています。
しばらくチェックしていなかったのですが、今年4月のツイートにこのようなものがありました。

日本語訳:MONOPOLY DREAMS香港によると、次回のモノポリー世界選手権は2021年3月に香港で開催されるとのこと。


この「MONOPOLY DREAMS香港」はこちらの記事(香港のモノポリーアトラクション、10月26日にオープン - MONOPOLY BLOG ―モノポリーブログ―)で紹介していました。
このアトラクションは新型コロナウイルスの影響で一時閉鎖していた時期があったものの、現在は再開しています。

世界選手権について言及しているのはトップページやニュース(https://www.monopolydreams.com/hk/en/news-5249289070.html)の箇所で、「MONOPOLY 85th Anniversary World Championship will be held at the Peak, Hong Kong in March 2021.」とあります。
日本語に訳すと「モノポリー85周年記念世界選手権は2021年3月に香港のヴィクトリア・ピーク(アトラクションがある場所)で開催されます」となっています。

まだハスブロからの公式発表はありませんので本当に行われるかどうかは分かりませんが、前回(2015年)の大会から6年近く経ちますのでそろそろ動きはあるかもしれません。

つぶやきに勝手に答えてみる(15)

旧ソ連と中国では発売されています。

旧ソ連では1959年にモスクワで行われたアメリカ博覧会(American National Exhibition)において展示されていたモノポリーが全て盗まれたといわれるエピソードが残されています。
旧ソ連においてモノポリーが発売されることは長らくありませんでしたが、パーカーブラザーズが1988年にロンドンで開催されたモノポリー世界選手権のプロモーションの一環として1万セットのソ連モノポリーを製作しています。
このモノポリーアメリカの専門店で発売された以外にはソ連内の免税店などでも購入することができたようです。なお、同梱されていた駒はスタンダード版の駒に加えてシロクマが追加されていました。

中国では2000年代に入ってから発売されています。

 

状況次第、と書くのは便利ですが、具体的な答えにはなりません。
一般的にグリーンは使い勝手が悪いため、1枚目が競売になっても基本的に見送って構いません。
半額くらいで買えるという状況か権利書を1枚も買えていないという状況でなければ不要です。
競売価格の吊り上げはやりすぎると自分が掴まされる羽目になるので低めにラインを決めておきましょう。

 

通常のルールであればロボポリーとヒルベルトのどちらにも救済交渉をすることは可能です。
ロボポリーを救済しなかった場合は破産となりますので、全ての権利書がヒルベルトに移ります。
ただし、ヒルベルトは手数料を支払うことができませんので、救済がなければ銀行破産となります。
2名以上のプレーヤーが残っている場合、ヒルベルトが持っていた権利書はGOマスから見て右回りにある権利書の順に競売となります。

 

 銀行は破産しません。紙幣が不足した場合はバンカーが紙に金額を書いて代用しゲームを続行します。

 

 言及されていないのはこのCDが入手困難だからでしょう。数年前まではAmazonで数万円で2点ほど出品されていましたが、最近は198000円の出品のみです。

 

 原作のポワロの時代設定は1920年代ですが、ドラマ版は1930年代となっています。原作ではモノポリーは登場しません。
なお、ドラマ版ではこの『消えた廃坑』のエピソードの時期は宿帳の日付から1935年8月とされていますが、モノポリーアメリカで一般発売されたのは1935年11月のことであり、本来はありえないものです。

 

 モノポリーも同じです。

 

 週刊少年ジャンプに掲載されたトミーのモノポリーの広告です。
春の東映アニメフェアの告知があることからこの号は1995年の1月か2月のものと思われます。この年の3月にはスーパーファミコンでザ・モノポリーゲーム2が発売されています。

チャールズ・ダロウが出演したアメリカのクイズ番組

現在のモノポリーを開発した人物であるチャールズ・ダロウが1957年にクイズ番組に出演していたということなので調べてみました。

 


To Tell the Truth - Inventor of "Monopoly"; Indian U.N. delegate (Nov 19, 1957)

 

こちらがその動画です。
動画のタイトルでは1957年の11月19日とありますので、モノポリーが一般発売されてから22年後、ダロウが68歳(1889年生まれ)の時です。

まずはこのクイズ番組について説明したいと思います。
「To Tell the Truth」は1956年12月18日にCBSで放送開始されました。日本ではこの番組を元にしたと思われるクイズ番組『それは私です』が1960年にNHKで放送開始されています。
この番組は特殊な経歴や技能を持つ人物とその人物になりすました2人の計3人が登場し、4人の解答者は順に3人に対して質問をすることで本物を当てるというものです。
本物は質問に対して嘘の回答をすることはできません(分からないと答えることは可能)が、偽者2人は間違いまたは嘘の解答をすることが認められています。質問が終わると解答者はそれぞれ本物であると思う人物を発表します。
司会者によって本物が紹介されたのち、他の偽物2人の本名と実際の職業が紹介されます。解答者が間違えた人数に応じて賞金が決まり、3人に分配されます。


ダロウが登場するのはこの動画の16:50頃から23:37までです。
動画の自動翻訳機能ではうまく伝わらないと思われるため、私が適当に翻訳をつけてみました。(意図が理解できなかった部分は省略しています)

 
解答者は質問順に以下の4人です。
●ラルフ・ベラミー(俳優)

ラルフ・ベラミー - Wikipedia
●キティ・カーライル(女優)

Kitty Carlisle - Wikipedia(英語)
●ハイ・ガードナー(レポーター、コラムニスト)

Hy Gardner - Wikipedia(英語)
●ポリー・バーゲン(女優)

ポリー・バーゲン - Wikipedia

 

(時間)
17:03 司会:あなたの名前は何ですか。
    1番:私の名前はチャールズ・B・ダロウです。
    2番:私の名前はチャールズ・B・ダロウです。
    3番:私の名前はチャールズ・B・ダロウです。
17:23    司会:解答者にはこれから読む宣誓宣言書のコピーを渡しています。
17:28 司会:「私、チャールズ・B・ダロウは暖房のセールスエンジニアでした。1930年代の大恐慌の間、私は他に何もする仕事がありませんでした。私が発明したゲームは世界50か国で1500万セット販売されました。私はモノポリーを作製した人です。署名チャールズ・B・ダロウ。」
18:01 司会:これらの紳士は全員チャールズ・B・ダロウと主張しています。
18:05 司会:ゲームの考案者ならば一度はプレイしたことがあるか異なるボードのモノポリーをプレイしているだろうと確信しています。

18:09 司会:質問は合図があるまで。ラルフ・ベラミーからこのラウンドを始めましょう。
18:15 ベラミー:1番、モノポリーで最も高価な権利書は。
18:25 1番:鉄道。
18:28 ベラミー:2番、モノポリーで最も高価な権利書は。
18:30 2番:パークプレースとボードウォーク。
18:33 ベラミー:3番、どうですか。
18:35 3番:パークプレースとボードウォーク。
18:37 ベラミー:1番、最も安い権利書は。
18:40 1番:改良されていない不動産。
18:44 ベラミー:2番、最も安い権利書は。
18:49 2番:地中海とその隣。
18:56 ベラミー:3番、どうですか。
18:57 3番:地中海とバルティック。

19:00 (チャイム)
19:01 司会:キティ・カーライル。
19:10 カーライル:(1番に)あなたのミドルネームは何の略ですか。
19:12 1番:ブルース。
19:14 カーライル:2番、あなたのミドルネームは何の略ですか。
19:15 2番:ブライス
19:17 カーライル:3番。
    3番:ブレース。

19:40 (チャイム)
    司会:ハイ・ガードナー。
19:41 ガードナー:3番、あなたはモノポリーを発明したときにどこに住んでいましたか。
19:43 3番:フィラデルフィア
19:45 ガードナー:2番、あなたはモノポリーを発明したときにどこに住んでいましたか。
19:46 2番:ニューヨークのチャパクア。
19:47 ガードナー:あなたは。1番。
19:48 1番:ワシントンDC。
19:51 ガードナー:2番、ボードウォークの権利書の価格はいくらですか。
19:57 2番:400ドル。
20:01 ガードナー:3番、モノポリーでは何%の所得税が課せられていますか。
20:07 3番:私は全く見当がつきません。
20:08 ガードナー:2番。
20:13 2番:所得税は75ドルです。

20:16 (チャイム)
    司会:ホリー。
20:18  バーゲン:2番、ペールブルー(ライトブルーのことでしょうか)のカラーグループの権利書の名前は。
20:27  2番:2番といいましたか。
20:30 バーゲン:はい。
20:32 2番:ペールブルー…(数秒沈黙)
20:37 2番:忘れました。
    バーゲン:3番。
    3番:分かりません。
20:42 バーゲン:1番、教えてください。
20:44 1番:すぐには分かりません。
20:45 バーゲン:2番、ボードウォーク(の権利書)は何色ですか。
20:48 2番:ダークブルー。
20:50 バーゲン:3番、4つの鉄道の名前を言ってください。
20:54 3番:ペンシルバニア鉄道、ボルチモア・アンド・オハイオ(注:B&Oの正式名称)、ショートライン、リーディング。

21:02(チャイム)
    司会:時間ですので、投票用紙に記入してください。1番・2番・3番から選んでください。
21:18  司会:よろしいですか。もう一度あなたから始めます。
21:21  ベラミー:3番のゲストです。2番ですが、彼が所得税について言及しましたが、ボード上では10%になっていますので私は少し驚きました。(注:以降の発言は趣旨が不明だったので飛ばしています)

21:43  司会:分かりました。キティ、あなたの投票は何番ですか。
21:46  カーライル:私は1番に投票しました。私は彼の回答の多くが良い回答だと思っていました。(ベラミーの発言を聞いて)そして、私は間違っていると確信しています。

21:55  司会:あなたはどうですか。
21:56  ガードナー:2番。彼が最も詳しい情報を持っていると思いましたが、本当は3番ではないかと思っています。

22:07 バーゲン:ポジティブなのは私だけなので、おそらく私は間違っています。私は3番に投票しました。 (一番安い権利書はという質問に対して)2番は「地中海」と(その隣)だけ答えましたが、3番は「地中海とバルティック」と答えており、2番は全ての答えを知らなかったので、私は3番に投票しました。

22:44 司会:わかりました。これからどのようになるか調べてみましょう。この方は有名なモノポリーの本当の発明者です。チャールズ・B・ダロウ、お立ちください。
   (3番が立ち上がる)

22:47 司会:ありがとうございました。1番、あなたは本当は何をしている方か教えてください。
22:51 1番:私の名前はジェームス・F・ジョンソンです。ニューヨーク42丁目の私立探偵です。

23:01 司会:2番、言ってください。
23:02 2番:私の名前はJR・バレットです。私は火災保険会社のニューヨーク地区マネージャーです。

23:14  ガードナー:あなたのゲームを作っているところはどこですか。
    ダロウ:私に尋ねているのですか。
    ガードナー:はい。
    ダロウ:パーカーブラザーズです。
    ガードナー:(それを聞いていれば)私は3番を選びました。

23:22 司会:申し訳ありませんが、皆さんにお帰りになるようお願いしなければならなくなりました。お伝えしますと、1票につき250ドルとなる間違いが2票あり、計500ドルの賞金がゲリトール(注:スポンサー名)より贈られます。ありがとうございました。
(23:37)

 

●解説
最初のベラミーの質問から1番が最も高い権利書と最も安い権利書に関して致命的なミスをしています。このとき、バーゲンは3番の回答に注目していました。
次のカーライルの質問はダロウのミドルネームに関するものでしたが、さすがにこれは決め手に欠けるものでした。
3番目のガードナーの質問ですが、ダロウがモノポリー製作時にベンシルバニア在住だったということを知っていたのかどうかは不明ですが、当時それを知っている人はごくわずかだったと思います。
所得税に関する質問は真偽を確かめるには大変良いものであり、この時ベラミーは2番が偽物であることに気づいたようです。
最後のバーゲンの1つ目の質問は3か所あるライトブルーの権利書を答えさせるというややハードルの高い質問であり、本人ですら答えられませんでした。
プレイ経験のある人でも準備なしだと即答は難しいかもしれません。ただ、それよりも3番はもっと難しいであろう鉄道4社を完答しているのに誰も注目しなかったのでしょうか。

各解答者の選択の結果ですが、所得税の額を知っていたベラミー、最も安い2つの権利書名を言ったことに注目したバーゲンが正解したのに対し、決め手となる情報を持っていなかったカーライルと質問すべき内容を間違えてしまったガードナーが不正解となりました。