2012年のモノポリー会長杯を解説してみる(1)

久々の局面解説シリーズです。

 

今回は2012年のモノポリー会長杯決勝戦を解説します。

ルールは4人卓、制限時間は90分、権利書2枚事前無償配布制(誰かがGOマスに止まった時点で交渉解禁)、抵当の権利所移動時の手数料なしです。

 

決勝進出者はスタート順に中原健太郎さん、舘田智さん、石井方宏さん、因哲生さんの4名です。

※今回の解説範囲は9分38秒までです。

 

 ※通常のモノポリーと権利書の名前が異なりますので、わかりにくい方はこちらを参考にしてください。

大河ドラマ50のご当地版(権利書)

http://taiga50monopoly.jp/whats.html

秋田経済新聞(ボードの画像)

http://akita.keizai.biz/photoflash/828/

 

(解説)

開始時の権利書の状況は以下の通りです。

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今回は乗り物(鉄道)2枚、レッド3枚、グリーン2枚がすでに場に出ているというかなり偏った状況からのスタートとなりました。

もちろん、レッドはあっさりと揃うわけがないでしょうが、同じくすでに出ているグリーンや乗り物が鍵となりそうです。

 

開始からボード1周を待たずにグリーンの3枚目が売れました。

その直後、ボード1周が済んだところで中原さんが石井さんに交渉し、石井さんのグリーン750両残しで交渉が成立しました。

 

レッド、グリーンしか出ていない状況でいきなりグリーンを揃えるのは早すぎるのではないかと思われる方もいるでしょうが、交渉のタイミングといった視点から見ると3枚目の権利書が売れた直後というのは権利書が持ち合いになっている、トップが手前にいるという状況の次くらいに交渉のしやすい状況です。

この交渉は、石井さんは序盤で家を建てて先行逃げ切り、中原さんは現金+権利書という互いの利益が一致したためです。

 

グリーン対他3人という構図になりましたが、グリーンにレッドで対抗することを踏まえての交渉でした。

 

続けて石井さんはグリーンに全力3軒で家を建てます。

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