スピードダイス(概要編)

スピードダイスとは2008年にアメリカで発売されたモノポリーに導入されたオプションルールで、通常のサイコロとは別に3個目のサイコロを使ったものです。
今年の欧米の国内選手権ではこれを用いた大会が開催されており、今年の世界選手権でもこれが用いられます。

スピードダイスについては日本モノポリー協会のサイトに説明がありますので引用します。


(引用開始)

①1週目はサイコロ2つを振るが、2週目からサイコロ2つに加え、スピードダイス1個も同時に振らなければならない。
②スピードダイスは「1」「2」「3」に加え、「Mr. Monopoly」の絵柄が2面、「バス」の絵柄が1面にある。
③「Mr. Monopoly」が出た場合、残り2つのサイコロの目で移動し、なおかつまだ購入されていないマスで最も近いところに移動する。
 ただし、全てのマスが売り切れている場合、次のレンタル料を支払うマスに移動し、レンタル料を支払う。
④「バス」が出た場合、残り2つのサイコロの目、どれを選んでもかまわない。
 例えば、「1」「2」と「バス」が出ると、「1」「2」「1+2」のどれでも、プレーヤーが選ぶことができる。
⑤サイコロ2個とスピードダイス1個の全てが同じ数字の場合、任意の場所に移動できる。
⑥サイコロ2個とスピードダイス1個の全てが数字であるが、全てが同じものでない場合、3個計の目で移動する。

(引用終了・番号は私が付与しました)


補足すると、
③例えば出目が1・6であれば7マス進んでそのマスの指示に従い、購入されていない権利書があればその場から見て最も近い位置にある所有者のいない土地へ移動、購入されていない権利書がない場合はその場から見て最も近い位置にある対戦相手が保有している抵当に入っていない土地に移動します。なお、対戦相手の権利書が全て抵当に入っている場合は移動はありません。
⑤の可能性があるのは1・2・3ゾロのゾロ目です。確率的には72分の1、(約1.39%)です。
⑥例えばサイコロが1と6、スピードダイスが3であれば合計は10なので10マス進みます。


なお、刑務所内にいて刑務所にとどまることを表明したとき、スピードダイスは使わずサイコロ2個を使用します。

また、ゾロ目についてですが、サイコロが1と6、スピードダイスが1のような場合やサイコロとスピードダイスが全て同じ目の場合はゾロ目に含まれません。

スピードダイス導入により1順のうちにどこでも止まることができるようになり、これまでサイコロの出目では絶対になかった1マス進むや40マス進むが可能になりました。

私としてはスピードダイスは偶然性が高まるのと先行圧倒的有利の状況を招く結果になるので導入には反対です。
日本国内の大会ではスピードダイスが導入されないことを願います。

次回はスピードダイス使用時の確率について述べたいと思います。