第13回モノポリー世界選手権展望

いよいよ今月の20日に開催が迫った第13回モノポリー世界選手権について書きたいと思います。
近年は39か国前後が参加していましたが、今回は40か国以上と若干増加しています。


今回初参加と思われる国はロシア、セルビアスロバキア、デンマーク、マルタ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、中国、チリの8か国です。
今回はロシア・中国という人口の多い国が初参加ということで注目されます。


地域別の参加国ですが、アジアは1か国減少して、7か国・地域です。
南北アメリカ(5か国)・オセアニア(2か国)は増減無しです。ヨーロッパは28か国で前回より5か国増加しています。


なお、前回のディフェンディングチャンピオンであるスペインはチャンピオン以外に代表を派遣していません。
また、今回はオンライントーナメントの優勝者(イギリス人)が世界選手権に参加します。


次に、2度目の世界選手権出場となる選手の紹介です。


・Bert Jacobs (ベルギー・2回ぶり出場・前回の成績16位/39人)
2000年の世界選手権ではまずまずの成績を収めています。
2回ぶりとなる世界選手権ではどこまで活躍することができるでしょうか。


・Leon Hechtman(オーストラリア・前回大会出場・前回の成績35位タイ/39人)
2大会連続でオーストラリアの代表になっています。前回大会では結果を残せなかったものの、
英語圏のプレーヤーなので大会における意思疎通(※)の面では有利です。


・Hans-Georg Schellinger(ドイツ・前回大会出場・前回の成績8位/39人)
2大会連続でドイツの代表になっています。前回大会では8位と健闘しています。
ボードゲームが盛んなドイツで連続出場できる実力は相当のものです。


・Antonio Zafra Fernandez(スペイン)
現世界チャンピオンです。前回の世界選手権決勝ではオレンジを自力で揃えるという強運を発揮し、他のプレーヤーのミスにも助けられる形で逃げ切って優勝を果たしました。
過去の世界チャンピオンはチャンピオンであるという理由だけで交渉を避けられるなどの不利な状況に立たされて敗れたことがありましたが、果たして今回は全参加者からの包囲網をかいくぐって史上初の王座防衛を果たすことができるのでしょうか。


(※)世界選手権は英語が公用語として用いられます。英語圏以外のプレーヤーには通訳がつきます。


最後に日本代表の紹介です。


・石井方宏(日本代表・初出場)
関東を中心に活躍するプレーヤーです。モノポリー暦は10年を越え、いわゆる中堅にあたります。
勝ちにこだわるプレーヤーというよりはモノポリーを楽しむプレーヤーという印象を受けます。

日本選手権は6度出場(うちシード2回)しており、うち3回決勝に進出しています。
今年開催された日本代表選考会では最終戦で今年度日本チャンピオンとの激戦を制し、見事日本代表になりました。


主な獲得タイトル
モノポリージャパン デザイナーズエディション発売記念大会優勝
2005年モノポリー日本選手権優勝


公式戦の成績分析
通算の勝率(1位獲得率)は約30%です。1大会あたりで換算すると平均1勝することになります。
最近5年間の勝率は約26%です。

最近5年間の成績の内訳は以下の通りです。
0勝 約44%
1勝 約33%
2勝以上(優勝もしくは上位入賞ライン) 約22%


0勝のうち75%は関東地区の大会です。
しかし、日本選手権関東地区大会での勝率は55%と高く、大人数が参加する大会に強いタイプといえるでしょう。